分析: AI が脚光を浴びる中、インフラ株が輝く

2023年7月26日、米国ニューヨーク市のニューヨーク証券取引所（NYSE）のフロアで働くトレーダー。ロイター/ブレンダン・マクダーミッド/ファイル写真

［ニューヨーク 8月4日 ロイター］ - 米国株は今年、主に人工知能（AI）関連企業のおかげで上昇したが、それらの株が割高になるにつれ、投資家は政府による人工知能への支出から恩恵を受ける企業に目を向けるようになっている。インフラストラクチャー。

エヌビディア(NVDA.O)の株価は年初来で約205％上昇し、投資家が潜在的なAIの可能性を期待する中、メタプラットフォーム(META.O)は約160％上昇した。 Ｓ＆Ｐの通信サービス（.SPLRCL）セクターとテクノロジー（.SPLRCT）セクターは４０％以上上昇し、今年これまでで最もパフォーマンスの高いセクターとなった。

しかし、すべてのAI関連株がこのテクノロジーの期待の恩恵を享受できるわけではないという懸念が高まり、経済の軟着陸への期待が高まる中、投資家はより広範なS&P500種(.SPX)をアンダーパフォームしている業界の株に注目している。

ピッツバーグのボケ・キャピタル・パートナーズの最高投資責任者キム・フォレスト氏は、「テクノロジー業界では、誰が敗者になるかを最初から推測する人はいない」と語る。

モルガン・スタンレーは最近、2021年11月に成立したインフラ投資・雇用法を引用し、堅調な産業部門とインフラへの公共投資の拡大を理由に、今年の米国経済成長予測を引き上げた。

この支出により、投資家は建設やエンジニアリング分野での支出増加の恩恵を享受できる銘柄を探すようになった。

S&P 1500 指数の工業セクター (.SPCOMI) は年初から約 13% 上昇し、素材セクター (.SPCOMM) は約 8% 上昇しましたが、その上昇幅は S&P 1500 建設資材セクター (.SPCOMCOM) の 33% の上昇によって小さく見えません。 )、建設およびエンジニアリング (.SPCOMCONT) 指数は 23% 近く上昇しました。

「パンデミック中に実施された国内拠点の取り組み、すべてのインフラストラクチャー、財政支出は、人々の心の中では2、3年前に行われたものだと考えられていますが、現実にはまだ経済にお金さえ流れていません。それは今始まったばかりです」 」とウィスコンシン州メノモニーフォールズのオールスプリング・グローバル・インベストメンツのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ブライアント・ヴァンクロンカイト氏がロイターのインタビューで語った。

「そこで私たちは、こうした取り組みの対象となる企業に注目しています。」

バンクロンカイト氏は、材料分野のバルカン・マテリアルズ(VMC.N)や産業分野のマステック(MTZ.N)などの企業も、その支出から恩恵を受ける立場にあると見ていると述べた。

投資家は好調な収益を報告したセクターの企業に報酬を与えてきた。 先週、オーエンズ・コーニング(OC.N)の株価は、建築・産業資材のプロバイダーが予想を軽く上回る第２四半期利益を発表したことを受け、過去最高値の１４３．６７ドルまで上昇した。

第２・四半期のＳ＆Ｐ５００種工業セクター（.SPLRCI）の利益は前年同期比１３．７％増と、７月１日時点の６．７％増から上昇すると予想される一方、素材セクターは２６．４％減となる見通しだ。リフィニティブのデータによると、７月１日に見られた２８％の下落からわずかに改善した。

しかし、このセクターの一部の銘柄は支出拡大の恩恵を享受する可能性が高いが、すべてがそうなる可能性は低く、注意が必要だと特殊化学会社RPMインターナショナル(RPM.N)を支持するフォレスト氏は述べた。 フォレスト氏は、例えば環境への懸念によりプロジェクトが遅れたり、危険にさらされたりする可能性を挙げた。

「これらの企業は、たとえ特定の分野に属するとしても、最終市場が実際に何なのかをもっとよく見る必要があります。」

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